展覧会のご案内

夢見るテモリ・ドールズ - セルビア現代美術サーニャ・ポシュティッチ展ラファエロから現代美術まで、テモリ・ドールたちが、おすまし顔でなりきります。

9月の営業日(○:営業日)

図版:営業スケジュール

営業時間

11:00 ~ 18:00

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テモリ・ドールズは、おもちゃのようなアート作品です。2008年に私は製作し始めました。
何かかわいいもの、アップサイクル(廃物利用) の小さな人形を作りたかったので、それをテモリ・ドールズと名付けました。
最初は、私が韓国にいた時、” テモリ・アジョシ” という名前にしていました。テモリ・アジョシとはハングル語で「ハゲおやじ」という意味で、私にとってそのコンセプト(廃物利用とハゲおやじ)が面白いものだったからです。その後、南アフリカに移り住んで、名前をテモリ・ドールズと改め、アートの歴史や現代美術、アート作品の中の登場人物などに関する人形制作を始めました。これもまた面白いコンセプトだったので、アーティストやキュレーターの方々に喜んでもらいました。ヨハネスブルグのアートフェアやDavid Krut Gallery で展示がありました。セルビアでは、聖書からのシーンやアート作品に関連する人形だけで展示をしたことがあります。(聖書の題材でよく取り上げられる)痛みや苦しみが表現されています。人形は、全部同じキャラで一貫しています。すべて、一点物の作品です。

サーニャ・ポシュティッチ

これは現代版のカリカチュアだ。ちょっと頭が大きくて、手足が短い。子供のようなプロポーションを持つテモリ・ドールたち。小さなドールたちの生きる空間には死や生が、あるいはユーモアやエロスも溢れている。それもそのはずで、これらは古今東西の様々な美術作品を題材に作られているらしい。つまりテモリ・ドールズは美術作品へのコメンタリーでもある。
カラフルな布地で作られているため優しささえ感じるかもしれないが、その姿には美術を通して社会を風刺する態度が溢れている。

住友文彦(キュレーター/アーツ前橋館長)

テモリ・ドールズは、対極する二つの素晴らしいことを併せ持っている。彼ら一人一人の孤独は、あなたが持つあなたと親密な孤独の一部である。あなたの部屋から、あなたの頭の中から、あたかも彼らが一時的に連れてこられたように、私もまた彼らを連れてくる。そして、またその場所に戻らなければならない。なぜなら、その場所が唯一安全だから。
同時に、彼らは、不条理、急進的な転換、エロティックな隠喩、もしくは批評的な姿勢と共に、芸術の歴史の足跡を記録してきた。直接、囁き、あるいは語り、しっかりと目を開き、あなたの特別な人形を持ち、最後まで戦い続けることが重要だ。

シュカルツ(セルビアの現代美術グループ)

サーニャ・ポシュティッチ

セルビア人作家。キョンソン大学(韓国) にてデジタル・デザインとインターフェイス・デザインの修士取得。UXgate2009にてグランプリ。セルビア、韓国、南アフリカ、タイで、インテリア、UX、グラフィック、3D、プロダクト・デザインをする。

TEMORI DOLLS

関連企画

ギャラリートーク&ライブ演奏

日時: 9月22日(土)16:00~(予約不要)
料金: 投げ銭(ワンドリンク、作家ポストカード付)
出演: サーニャ・ポシュティッチ(作品解説)
町田良夫(スティールパン即興演奏)

スティールパン奏者、音楽家。多摩美術大学卒。
16の国々で様々な音楽祭に参加。
スティールパンと金属打楽器による、
透明感ある瞑想的な倍音アンサンブル。

作品

金の洗礼(Baptized With Gold)

Paper, wire, cotton, organic thread / 12x18,5x11cm

テーマ:洗礼
インスピレーション作品:
キム・シモンソン - Girl Baptized with Gold
奇妙な悲しみに関する、とても一般的なテーマ

倒れる(Struck Down)

Wood, cotton, natural stone, plastic / 12x12x4cm

テーマ:天使
インスピレーション作品:
マウリツィオ・カテラン - The Ninth Hour
教皇ヨハネ・パウロ2世が隕石に襲われる描写

金の死(Golden Death)

Plastic, cotton / 13x11x13cm

テーマ:黙示録
ドロレス・オリオーダン(クランベリーズ)に捧げる
「Zombie」は、1993年、ウォリントン(イギリス)におけるIRA爆弾テロに対する彼女のプロテスト・ソング

うぬぼれ(Vanity)

Paper, cotton / 12x15,5x6cm

テーマ:うぬぼれ
インスピレーション作品:
マシュー・バーニー - The Cremaster Cycle
「自己完結的美学システム」として描かれた